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エンドアドバンスコース終わり!

こんばんは。歯科医師の高屋です!
勤務して1年を過ぎていますが、ブログ初投稿になります(笑)

実は私、スタッフにだまってJIADSエンドアドバンスコースにいってまいりました。

(JIADSとは日本最大級のスタディーグループのひとつで、国際的な有名な学術団体です)

ちなみにエンドとは歯の根っこの治療のことです。

エンドをきっちりしないと、なかなか痛みがとれない、違和感が続くなどの症状が出る可能性があります。
しかしきっちりとしたエンドをするとその可能性を低くすることが可能です。

話は変わりますが、現在、日本には医療保険制度という世界にほこるすばらしいシステムがあります。このシステムのおかげで人々の健康は保たれています。医療を安価で受けることができ、日本人は健康に生きています。そのおかげか平均寿命も世界一です。

しかし、医療費は年々増加し、日本財政を圧迫しています。これから医療費はどんどん削減されていくでしょう。

医療費の中には医科、歯科に分かれます。96%は医科、4%は歯科。

4%…。

低過ぎませんか?

ではいま歯科の中のエンドにかかる料金はどれくらいかご存知ですか?

神経をとる処置でだいたい7000円です。

神経一本で7000円って安いですね。人の神経はそんなもんですか。

では海外ではどれぐらいでしょう。

アメリカ 15万
スウェーデン 5万
ヨーロッパ 10万

数字はだいたいです。

この違いはなんでしょう。そう医療保険制度があるからです。

それだけ医療保険はすばらしいんです。

では診療報酬(実際手元に残るお金)で比較するとどうでしょう。

海外は自由に設定できるので、高くすれば高くするほど手元に残ります。まぁ材料費、人件費を引いてもかなり残ります。

日本は、一回のエンドでだいたい400円。そこから材料費、人件費を、引くとまぁ赤字です。

そうすると、自然と質より量をこなさないと利益がでません。医療といってもサービスではないので、経営は大事です。

質が落ちると、治療が雑になります。そうすると、なかなか痛みがとれない、違和感が続くなどといった症状がでやすい。そして、何回繰り返しても治らなくなり、抜歯。さぁどうしよう。という負のスパイラルに陥ってしまうのです。

この負のスパイラルを断ち切るにはきっちりとしたエンドをする他ありません。

そのために私は、エンドアドバンスコースに行きました。人々の歯を残すために。

これから先、医療保険制度がどのようにかわっていくかがわかりませんが、その環境下でがんばっていくしかないんです。

このブログを読まれた方にお願いします。

けっしてお金を稼ぎたいが故に、何回もエンドをしているのではありません。きっちりしたいから回数をかけるんです。

それだけはご理解ください。

長々とすみませんでした。いち歯科医師の独り言です。