豆知識

インプラントのメンテナンスとは?長期間保つためのセルフケアについても解説

▼目次

 

近年、むし歯や歯周病で失った歯を補う方法として、インプラント治療を選ぶ方が増えています。インプラントは見た目も自然で、しっかり噛めるというメリットがありますが、治療後にどのようにケアをするかによって、その寿命は大きく左右される可能性があります。せっかくのインプラントを長持ちさせるためには、毎日のセルフケアと歯医者での定期的なメンテナンスが欠かせません。
今回は、インプラントを長期間保つために必要なことや自宅で行うセルフケアのポイント、さらに歯医者で受けるべきメンテナンスの重要性について解説します。

 

 

1. インプラントの寿命を延ばすために必要なこと

インプラントは、人工の歯根を顎の骨に埋め込む治療法です。
適切なケアが行われていれば10年以上、場合によっては20年以上も使い続けることが期待できます。
以下に、インプラントを長持ちさせるための重要なポイントを解説します。

 

①毎日の口腔ケアの徹底

インプラント周りにプラーク(歯垢)が溜まると、『インプラント周囲炎』という炎症を引き起こすことがあります。これはインプラントの寿命を大きく縮める原因となることがあるため、歯ブラシやフロスを使って丁寧に清掃することが重要です。

②歯医者での定期検診

インプラント治療を受けた後も、年に2~4回程度は歯医者で状態を確認してもらう必要があります。骨の状態やインプラントの固定状態をチェックし、必要に応じてクリーニングを行うことで、長期間の維持が期待できます。

③噛み合わせのチェック

インプラントは天然歯と異なり噛み合わせの違和感を感じにくいため、過剰な力が加わっていても気づきにくいことがあります。噛み合わせが強すぎるとインプラントの破損や周囲の骨への影響が起きることがあるため、定期的なチェックと調整が重要です。

④生活習慣の見直し

喫煙や過度な飲酒、ストレスの多い生活は、インプラントの定着や維持に悪影響を及ぼすことがあります。特に喫煙は血流を悪化させ、歯ぐきの健康を妨げる可能性があるため、禁煙が推奨されます。

⑤食生活の工夫

極端に硬い物は避け、よく噛んで食べることを意識することで、インプラントにかかる負担の軽減につながります。

適切なケアによって、インプラントを長持ちさせることが期待できます。

 

 

2. インプラントのセルフケアで意識したい5つのこと

インプラントの健康を守るためには、日々のセルフケアが非常に重要です。
以下に、セルフケアの主なポイントを解説します。
 

①歯ブラシの選択と磨き方

やわらかい毛の歯ブラシを使い、インプラント周囲の歯肉を傷つけないように注意しながら、丁寧に磨きましょう。

②歯間清掃の徹底

歯間ブラシやデンタルフロスを使い、インプラント周囲の汚れをしっかり除去することも重要です。

③洗口液の適切な使用

殺菌成分入りの洗口液を使うことで、口腔内の細菌繁殖を抑えることが期待できます。ただし、刺激の強いものは避けましょう。

④生活習慣の見直し

喫煙はインプラント周囲炎のリスクを高める可能性があるため、禁煙が推奨されます。また、バランスのよい食事や十分な睡眠も大切です。

⑤毎日のチェック習慣

鏡でインプラント部分の腫れ・出血・変色・違和感がないか確認し、変化があればすぐに歯医者を受診しましょう。

 

 

3. 歯医者でのインプラント定期メンテナンスの重要性

インプラントは自宅でのセルフケアに加え、歯医者での定期的なチェックとプロによるメンテナンスが重要です。以下に、歯医者で行われるメンテナンスについて解説します。

 

①インプラント周囲の清掃

専用の器具を用いて、インプラント周囲の歯垢や歯石を除去します。特にインプラントの接合部や歯肉との境目には、磨き残しが生じやすいため、歯科医師や歯科衛生士によるケアが効果的です。

②インプラントの安定性チェック

インプラントが骨としっかり結合しているか、動揺がないかなどを確認します。わずかなグラつきでも、そのままにしておくと脱落のリスクが高まるため、早期発見が重要です。

③レントゲンによる骨の確認

インプラントを支える骨がしっかり保たれているかを、定期的にレントゲンで確認します。骨の減少が見られる場合は、インプラント周囲炎が進行している可能性があるため、早期治療が必要です。

④噛み合わせの調整

インプラントに過度な力がかからないように、噛み合わせの状態を定期的に確認・調整します。特に天然歯とインプラントが混在している場合は、力のバランスに注意が必要です。

⑤セルフケアのアドバイス

患者様の歯磨き方法や使用している道具についても確認し、必要に応じて指導が行われます。自宅での正しいケアによって、インプラントを長く使い続けられる可能性が高まります。

歯医者での定期メンテナンスは、インプラントの「寿命を守るための保険」ともいえるでしょう。痛みや違和感がなくても、必ず通うことが大切です。

   

 

4. 京都二条たけち歯科クリニックのインプラント治療について

インプラントのデメリットの一つに「手術が必要」ということがあります。

この「手術の恐怖」と、「それを乗り越えた時のこの上ない素晴らしい快適さ」。
この間にある大きな溝を埋めることが京都二条たけち歯科クリニックの使命だと考えています。
 

当院では患者様に合わせた様々な治療法があります。
 

<手術に恐怖心を持っておられる方におすすめのインプラント治療法>

・メスで切らないインプラント(フラップレス手術)

メスを使わず、歯肉をめくったり、縫ったりしない治療法です。
手術時間が短時間で済み、術中の痛みが少なく、終わった後の痛みや腫れを抑えられるのが特徴です。    
 

・静脈内鎮静法によるインプラント

静脈内鎮静法での手術ならウトウトとしている間に手術が終わってしまいます。
全身麻酔は意識がなくなりますが、静脈内鎮静法では意識はありますがうたた寝をしているような、とてもリラックスした状態で手術を受けることができます。    
 

<総入れ歯でお困りの方におすすめの治療法>

・人工歯をシッカリ支えられるAll-on-4(オール・オン・フォー)

費用面や手術自体の負担を大きく軽減した治療法で、全ての歯を失った方(無歯顎)対象のインプラント方法です。 4本のインプラントを支えにしてかぶせ物を12本作ります。(5~6本のインプラントを使う場合もあります。)

人工歯はインプラントによって顎の骨とつながっていますので、従来の歯肉との吸着力で支える入れ歯とは異なり、生来の歯と同じように力を入れて食べ物を噛むことができます。

 

まとめ

インプラントは、適切なケアとメンテナンスによって、長期間使用できる可能性が高まります。自宅での丁寧なセルフケアと、歯医者での定期的なチェックを怠らないことが、インプラントの寿命を延ばす最大のポイントです。

京都二条たけち歯科クリニックでは、患者様一人ひとりに適したインプラント治療を提案しています。

京都府 京都市でインプラントを検討している方は、京都二条たけち歯科クリニックまでご相談ください。

監修:武知 幸久


経歴:

   1989年 徳島大学歯学部卒業

   1997年 たけち歯科医院開業

   2011年 医療法人社団翔志会

        たけち歯科クリニック開設

        京都市立病院 登録医