2. 入れ歯による口臭を防ぐための自分でできる対策

入れ歯による口臭は、日々のセルフケアを丁寧に行うことである程度予防できる場合があります。以下のようなポイントを意識してみましょう。

①毎日のお手入れを欠かさない

入れ歯は、毎日専用の洗浄剤やブラシでしっかり洗うことが大切です。食後に丁寧に洗う習慣をつけましょう。歯磨き粉は表面を傷つけることがあるため注意が必要です。

➁就寝時は入れ歯を外す

夜間も入れ歯を装着したままだと、就寝中は唾液の分泌が減るため、細菌が増えやすくなります。基本的には就寝中は外して、水または専用の保存液に浸しておきましょう。

➂口腔内の清掃も忘れずに行う

入れ歯だけでなく、歯ぐき・舌・頬の内側などの口腔内も清潔に保つことが重要です。特に舌の表面には多くの細菌が付着しやすいため、舌専用ブラシを使って掃除しましょう。

④定期的に入れ歯のチェックを受ける

入れ歯がすり減ったり変形したりすると、汚れが溜まりやすくなることがあります。数か月に一度は歯医者で点検を受け、必要に応じて調整してもらいましょう。

⑤唾液分泌を促す工夫をする

こまめな水分補給や、噛みごたえのある食べ物を取り入れて、唾液の分泌を促すようにしましょう。唾液の働きによって口腔内が清潔に保たれやすくなります。

3. 入れ歯による口臭が気になるときに歯医者でできる対策

入れ歯をしっかりお手入れしているのに口臭が気になる場合は、歯医者に相談してみましょう。歯医者では、以下のような対策ができることがあります。

①入れ歯の適合チェックと調整

歯医者では入れ歯が現在の口腔内に合っているかを確認し、必要に応じて調整が行われることがあります。合わない入れ歯は隙間ができて汚れが溜まりやすく、結果として口臭の原因になることがあります。

➁入れ歯の洗浄指導

自己流のケアでは洗浄が不十分なこともあります。歯医者では、専用の洗浄方法や道具の使い方、汚れが溜まりやすい場所などを教えてもらえることがあります。

➂入れ歯のクリーニング

自宅でのケアでは落としきれない汚れや細菌の膜（バイオフィルム）は、歯医者での専用器具を使ったクリーニングによって除去できる場合があります。

④口腔内のトラブルチェック

口臭の原因が入れ歯だけとは限りません。歯ぐきの炎症や舌の汚れ、唾液の減少、むし歯や歯周病の進行など、さまざまな要因が関係していることもあります。歯医者では、これらのトラブルもあわせて確認してもらえることがあります。

⑤唾液の量のチェックとアドバイス

口腔内が乾燥している場合、唾液の量を確認したり、唾液腺マッサージや保湿ジェルの使い方などのアドバイスを受けられることがあります。

まとめ

入れ歯を使っている方にとって、口臭は多くの方が気になることのひとつかもしれません。原因を理解して日常のケアを見直すことで、改善につながることもあります。入れ歯の清掃や口腔内の管理を習慣にし、必要に応じて歯医者でのチェックや専門的なケアを受けることが大切です。

入れ歯による口臭にお悩みの方は、京都府京都市中京区の歯医者「京都二条たけち歯科クリニック」までお問い合わせください。