歯科の豆知識

甘い=むし歯になりやすい?

ゴールデンウィークもあっという間に終わり、新緑の季節がやってきました。

バラやツツジ、大ブームとなった鬼滅の刃に登場するフジもこの時期に見ごろを迎えます。

色とりどりの花が咲く中、それと同時に活発になるのがミツバチです。

 

ミツバチが集めた蜜をはちみつと呼んでいますが、ミツバチが集めて来る花の蜜にはさまざまな種類があり、

それが色や風味の違いを生み出しています。

花の種類と同じだけはちみつが存在しているといっても過言ではないでしょう。

 

なぜこんな話をしているかというと、以前、患者さまからこんな質問を受けたことがあるからです。

「むし歯を予防するためには甘いものは全部だめなんですか?」

みなさんはどう思われますか?

 

答えは、ノーです!!

 

甘い=むし歯になりやすいというのは間違った考え方で、甘いものでもむし歯になりにくかったり、甘いと思っていないものでもむし歯の原因になったりするものがあります。

甘いものはむし歯になりやすいというイメージ自体が間違っているわけではありませんが、甘いものすべてがむし歯になりやすいわけではありません。

そして、はちみつもまた、その一つなのです。

むし歯の主な原因となるのは、砂糖(ショ糖)・ブドウ糖・果糖です。

砂糖(ショ糖)はブドウ糖と果糖が結合した二糖類と呼ばれており、これがむし歯に最もなりやすい糖だといわれています。

ブドウ糖や果糖を単体で食べてもむし歯のリスクはありますが、砂糖(ショ糖)よりはやや低くなります。

はちみつの主成分はブドウ糖・果糖ですので、これだけ聞くと「砂糖(ショ糖)よりはましだけど、むし歯になりやすいのでは?」と思いますが、はちみつには優れた抗菌・抗炎症作用が備わっています。

さまざまな議論が交わされている中ではありますが、はちみつが持つその抗菌作用でむし歯が減少したり、歯石がつくられにくくなったりという研究報告もされているのです。

 

さらに、はちみつにはビタミン・ミネラル・アミノ酸・ポリフェノール…と糖分以外にもさまざまな栄養素が含まれています。

一言に”はちみつ”といっても色んな種類がありますので、興味のある方はこれを機にぜひ調べてみてください。

もちろん、はちみつばかりを食べていればむし歯になってしまいますが、同じ甘いお菓子を食べるのであれば、キャンディーやチョコレートなどの砂糖(ショ糖)たっぷりの食品ではなく、はちみつを使った手作りのお菓子を食べる方がよいでしょう。

ただし注意していただきたいのは、市販されているはちみつの中には純粋なはちみつだけではなく、人工的に糖を添加しているものもあります。

必ず裏の表示成分を確認してから購入するようにしましょう。

また、はちみつにはボツリヌス菌が混入していることもありますので、1歳未満の子どもには絶対与えないようにしてくださいね。

 

当院には管理栄養士が在籍していますので、食事についてのお悩みや相談事がございましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。

 

 

 

監修:たけち歯科クリニック 管理栄養士 栗木千明