歯科の豆知識

この夏始める、いい「あぶら」活!

以前に抗酸化物質についてお伝えいたしましたが、今回はそんな抗酸化作用の高い食品の代表格であるオリーブオイルについてご紹介します。

■オリーブオイルの種類

オリーブオイルは、大きく「バージンオリーブオイル」「ピュアオリーブオイル」の2種類に分けられます。

・バージンオリーブオイルとは、オリーブの果実を搾ってろ過しただけの「一番搾り」のオイルのことをいいます。

官能検査や酸度などの違いによって、国際オリーブ協会(IOC)が定めた下の図の4つのグレードに分類されています。

 

 

日本で流通しているのは、主に上位グレードの2つです。

中でも最高級のものがエキストラバージンオリーブオイルで、オリーブオイル特有の香りと味わいが豊かに感じられ、酸度0.80%以下などの厳しい基準をクリアしたものだけに、この称号が与えられます。

一般的には、生食でダイレクトに味わう食べ方が好まれていますが、加熱するとコクがアップします。

アヒージョなどオイルを味わいたい料理にも相性抜群です。

ピュアオリーブオイルとは、精製したオリーブオイルに、バージンオリーブオイルをブレンドしたものです。

エキストラバージンオリーブオイルに比べると味や香りが控えめです。マイルドな風味なので、オリーブオイル特有の香りが苦手な方でも食べやすいオイルです。

一般的には、焼く・炒める・揚げるなど、加熱調理の油として好まれていますが、こちらも生食で使用いただけます。

クセが少ない分、サラダなど他の食材の風味を活かした引き立て役として活躍します。

 

■オリーブオイルの成分

オリーブオイルには、抗酸化作用のあるオレイン酸とポリフェノールが含まれています。オレイン酸とは脂肪酸の一種で、脂肪酸は大きく飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の2つにわけられます。

飽和脂肪酸はお肉の脂身やバターなどの「脂」、不飽和脂肪酸はサラダ油やごま油などの「油」とイメージしていただくとわかりやすいです。

この不飽和脂肪酸はさらに、オメガ3・オメガ6と呼ばれる多価不飽和脂肪酸と、オメガ9と呼ばれる一価不飽和脂肪酸にわかれています。

オリーブオイルの主成分であるオレイン酸は、一価不飽和脂肪酸であるオメガ9系脂肪酸に分類されます。

 

■オレイン酸の働き

オリーブオイルが健康によいとされる理由の一つに、オレイン酸の存在があります。ご存知の方も多いと思いますが、飽和脂肪酸の過剰摂取は血液をドロドロにする動脈硬化を促進させる働きがあります。脂っこいものを盛りつけた器を洗おうとすると、食器やスポンジが脂でぬめぬめして洗いにくいですよね?この状態が血液の中で起こっていると考えていただくと分かりやすいと思います。

一方で、不飽和脂肪酸は常温でとてもサラッとしています。種類によっては動脈硬化を抑制してくれる働きもあります。ただし、空気に触れたり熱などの刺激によって酸化されやすいという欠点をもっています。

そんな酸化されやすい不飽和脂肪酸ですが、オレイン酸は違います!

オレイン酸は、熱に対する安定性が非常に高い脂肪酸といわれています。

ですので、たとえ加熱したとしても酸化されにくく、不飽和脂肪酸の恩恵をダイレクトに受けることができるのです。

この抗酸化作用のあるオレイン酸が主成分となっているオイルこそ、オリーブオイルなのです。

 

 

■オリーブオイルのすごいところ

オレイン酸以外にも、人間にとって嬉しい成分がたくさん含まれています。

最初にご紹介したポリフェノールには、オレイン酸と同じく抗酸化作用があります。また美白効果や肌のハリを生み出してくれる効果も期待できます。

さらに、動脈硬化を予防したり、疲労回復を促したりするビタミンEも含まれているため、プロアスリートの食事にも積極的に取り入れられています。

テニスプレイヤーのナダル選手が有名ですね。

また一時期テレビでもよく取り上げられましたが、エクストラバージンオイルでうがいをすると、静菌作用で口腔内の細菌繁殖をおさえることができ、口内炎や歯周病の予防につながるという研究もされています。

こういった総合的な作用から、オリーブオイルは健康によい油として売りだされることが多くなったのです。

 

ただし、どんな優れた食材であっても、摂りすぎはNGです。

これを機会に、みなさまも普段の「あぶら」を見直してみてはいかがでしょうか?

 

 

監修:たけち歯科クリニック 管理栄養士 栗木千明
参考:https://shop.nisshin.oilliogroup.com/cms/column200610_2/
   https://www.j-oil.com/oil/type/