歯科の豆知識

歯科検診「C」って何?

あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

年末年始やお正月など、おいしいものを食べながら、お家で羽をのばされた方も多いでしょう。
すき焼きやカニ鍋など、冬ならではの贅沢品に舌鼓を打つ。最高の過ごし方ですよね。

そんな贅沢な料理をおいしく食べる中、突然「ガリッ」と口の中で異物を噛んだりしたら、気分は最悪。
たまごの殻、カニの殻、食品が原因となることもあれば、歯が欠けたり、つめものがとれてしまったり…ということもあります。

特にこの時期は、おせち料理のごぼうやお餅を食べていて、上記のようなことが起こる方が非常に多くなります。

 

 

口の中の異変というのは、身体の不調以上に気になるものです。

きっかけはさまざまですが、久々に歯医者に行ったら必ずあるのが「検診」。
歯科医師にミラーで口の中を確認される中で、たまに「C」とか「CR」とか、なんだかCのつく言葉をたくさん言われるな、と感じた方はいらっしゃいませんか?

今回は、そんな歯科検診での用語について、お伝えしていきたいと思います。

 

●歯科検診の「C」とは?

 

「C」とは、カリエス(caries)の頭文字をとった略称です。

カリエスとは、むし歯を意味する用語です。
むし歯はう蝕(うしょく)とも呼びますから、「C」=カリエス=う蝕=むし歯となります。
すべて同じ意味なんですよ。

「C」には1~4までの段階があります。
ガンの進行度と同じように、数字が大きくなるにつれて重度になっていきます。

 

●「C」と「CR」の違い

同じCがつく単語ですが、その意味はまったく違います。

「C」はむし歯を指す用語と説明しましたが、「CR」は材料の名前です。

 

「C」と診断された歯を治療するためには、むし歯に侵されてしまった部分を削り取る必要があります。
皮膚と違って、一度むし歯が進んでしまったら、もうその歯を元に戻すことはできません。
かといって、削り取ったところが空いたままになっていると、そこから歯が欠けてしまったり、汚れがたまってしまったりと、さらに状態が悪化してしまいます。
そこで、なくなってしまった歯の部分に、代わりの材料をつめることで、歯としての機能を保持させます。

これが、むし歯の治療方法です。

 

 

CRは、比較的初期のむし歯治療に使われる、白い樹脂(プラスチック)です。
正式名称は、(Composite Resin)と言い、頭文字をとった略称がCRです。
よく「白いつめものを入れていきますね」と説明されるのが、このCRです。
もともとは柔らかい素材なのですが、光をあてることで固まる性質があります。

CRを流し込んだあと、数秒間光を照射する機械で固めていき、最後に噛み合わせを調整して治療が完了します。
歯科検診で「CR」と言われた方は、以前にむし歯治療などでCRがつめられているということです。
むし歯ではないので、安心してくださいね。

 

●その他の歯科用語について

歯科用語は他にもたくさんありますが、今回はよく聞く3つの用語をご紹介したいと思います。

 

・健全(けんぜん)

一度もむし歯になったことのない、健康な歯であることを指します。
「健全」と言われたら、その歯にはまったく問題がないということです。

 

・Co(シーオー)

「C」には1~4までの段階があるとお伝えしましたが、いずれも歯に穴があいている状態を指します。
Co(シーオー)とは、Caries Observationの頭文字をとった略称で、まだ穴があいていない状態、いわゆる初期むし歯のことを言います。この状態のむし歯を治療しようとすると、悪くなってもいない健康な歯を削らなければなりません。

また、削る量が極端に少ないと、CRを詰めるときに外れやすくなったり、外れたことに気付かなかったりして、かえってその歯に悪影響が出る場合があります。

Coと言われたら、それ以上進行しないように、セルフケアに取り組むのと同時に、定期的に検診を受けて、むし歯の進行を見逃さないようにしましょう。

 

・「´(ダッシュ)」または「ニジカリ」

どちらも同じ意味です。

例えば「CRニジカリ」と言われたら、今つめているCRの下に、またむし歯ができたということです。
このように、一度むし歯になって治療したところに、再度むし歯ができてしまうことを「´(ダッシュ)」または「二次カリエス」と言います。
歯科医院では二次カリエスのことを、略して「ニジカリ」と呼ぶことが多いです。

 

 

理由はさまざまですが、一度削ってつめものをしている歯は、歯とつめものの間に少しずつ小さな隙間ができていきます。この隙間に汚れがたまっていくことで、ゆっくりとむし歯が進んでいきます。

 

つめものの下で進行するむし歯は、初期の段階で気づくことは難しいです。
レントゲンや目で見てわかるようになる頃には、ある程度進行していることが多いため、次の治療が大掛かりになることも珍しくありません。

 

むし歯ができても、一旦治療すれば一安心してしまいがちです。
そして、「次は痛みが出るまで歯科にはいかない!」そういう方は多いのではないかと思います。

しかし、それでは「二次カリエス」になる可能性が高くなってしまいます。ならなくてもいいむし歯にならないためにも、予防治療をおすすめします。

 

今年はぜひ「歯が痛くならなくても、予防治療にいこう!」と心がけていただけたら、

きっと皆さまのお役にタツと思いますよ!